法人口座と一般口座の違い

法人口座は開設に時間がかかる

法人口座と一般口座の違いは、開設に時間がかかるかどうかということです。金融機関に個人の口座を作りに行った場合、必要なものを揃えていれば、ほんの数十分程度で開設できます。しかし、法人口座となるとそうはいきません。法人口座の開設を申請しても、その日のうちに口座ができることはなく、金融機関にもよりますが、だいたい一週間程度はかかるのです。開設に時間がかかる理由は、審査に時間を割いているためです。法人口座は、詐欺などの犯罪による利益が振り込まれる可能性もあるため、銀行側も厳重な審査を行うのです。

法人が幽霊会社や休眠会社ではないかというような確認を行い、まっとうな会社であることが確認されて初めて口座が開設されます。開設期間は長いですが、機能的には法人口座と一般口座には大きな違いはありません。

法人口座が必要な理由

開設に時間がかかるだけで、機能的には一般口座と同じなら、どうして法人口座が必要なのでしょうか。主な理由は社会的信用を得るためです。会社を立ち上げても、口座が一般口座だと取引に支障が出てくるのです。たとえば、他の会社との取引をするときに、振込先が一般口座であれば相手は「法人取引をしているのに、なぜ口座が個人名義?」と不審に思います。そうなると詐欺を疑われたり、法人口座も作れないような信用のない会社だと思われたりして、取引中止になる可能性が十分出てきます。近年ではコンプライアンスが強化され、法人口座を持たない企業との取引を禁止している会社も珍しくありません。あらゆる取引を円滑に行うために、法人口座は必要なのです。